ダイビングライセンス.comとは
プロダイビングインストラクターがご紹介
インターネットには、ダイビングライセンスについての情報が氾濫しています。ダイビングすらしたことがない人や、アマチュアのダイバーがまとめている記事、またダイビングショップが書いている記事があります。
本サイトは、プロインストラクターが、ダイビングショップ目線ではなく、一個人としてダイビングライセンスについて、本音でまとめて書いたサイトです。
完全に中立の立場からご紹介
アマチュアダイバーやダイビング未経験者の記事ではネットで集めただけの情報となり、またダイビングショップが書いた記事では、ダイビングショップ寄りの記事、例えばPADIに所属していたらPADI最高、NAUIであればNAUI最高という書き方をしています。そして全く知識がない方はそういうものかとネットの情報を信じ込んでしまいます。これはとても危険なことです。
本サイトでは、一切の偏りがなく、どなたにでもわかりやすくダイビングライセンスについて解説させていただいています。
ダイビングライセンス、Cカードとは
ダイビングをするときにショップで必要
ダイビングを行う時は、その土地のダイビングが出来る海域(ダイビングスポットといいます)に連れて行ってくれる、ガイドさんに通常お願いします。
そしてそのガイドさんは通常ダイビングインストラクターの資格を保持しており、そのガイドさんが所属しているお店をダイビングショップと呼びます。
ダイビングショップと言っても器材を販売しているわけではなく(器材販売をしている場合もありますが)、ダイビングのガイドというサービスを売っているお店、という理解です。
そしてそのダイビングショップに行った時、
「私は潜れますよ!」
ということを証明するカード、それがCカードと呼ばれる物でこのCカードをダイビングライセンスと読んでいます。
ライセンス無しで潜れる「体験ダイビング」
ダイビングライセンス取得には、通常2泊以上の滞在が必要で、最後の日は飛行機に乗る場合潜れないので、3~4日かかったりします。
そんなに時間が取れない方は、体験ダイビングがオススメです。
器材などの知識は一切不要。この様にインストラクターがどっこいしょと皆様を懐中にお連れしますので、皆様は単に呼吸しているだけでOK。何にもしなくていい超楽チンコースです。
通常のダイビングに比べて1本お一人13000円~18000円くらいと割高ですが、画像の通り皆さんを抱えて案内いたしますのでインストラクターからすると超ハードでして、ダイビングショップ的には適正価格かと思います。
ダイビングライセンスがなくても潜れますが…しかし
法律的にはダイビングライセンス、Cカードは不要です。
な~んだ、じゃあ別に取らなくてもいいじゃん
それはダイビングショップ行ってお願いするよ
ダイビングショップはCカードがないとファンダイビングを受けてくれないよ?
ライセンスなしのダイビングは、あまりにも無謀
ダイビングライセンスがなくとも法律的には潜ることは出来ます。しかし、このようにそもそもの器材がない、使い方がわからない。タンクも貸してもらえない、等 ダイビングライセンス無しに潜ることは困難を極めます。
ダイビングライセンスを持たず、非常に高難度ですがなんとかどうにかこうにか器材とタンクを用意したとして、ネットで得た知識だけで何もわからないところに飛び込むのは、入水自殺という言葉がありますが、それそのものです。
ダイビングライセンスの意義
ダイビング知識と技術習得の証明
ダイビングライセンス講習では、水中メガネ(ダイビングでは水中マスクと呼びます)が曇ってしまったらどうするか、スキューバタンクの残量の確認方法、コンパスの使い方、上昇する際の浮力調整装置(BCから)からの空気の抜き方などを学びます。
もしダイビングライセンスがないのにショップで受け入れたら
例えば、器材を体につける時に、付け方の知識がゼロの人がいたとしたら、全部イチから教えなければいけません。敢えて持たずにショップがダイビングを受けたと想定しましょう。
そして海にビーチからエントリーしようとして、インストラクターが伝えます。
となります。もちろん空気の入れ方もわかりません。空気の入れ方がわからなければ当然自重で沈んでいきます。
そして沈んじゃったら今度は浮き上がり方もわからず、インストラクターが海底に行ったら手遅れ・・・十分有り得る話です。
このようにライセンスを取得していないと、ダイビングショップのインストラクターと話が噛み合わず危険極まりないので、ダイビングライセンスをダイビングの際にダイビングショップでは必須としているのです。
ダイビングライセンスの効用と限界
ダイビングライセンスだけで自由に潜れるわけではない
運転免許とは違います!
ダイビングライセンスを取得したからいきなり一人で潜水できるわけではありません。車の運転免許であればその日から運転できますが、ダイビングライセンスは全く異なる性質のものです。そしていきなりでなくとも、インストラクターになってからも単独での潜水はすべきではありません。
バディ潜水の大切さ
例えダイビングライセンスを取得していてもであり、インストラクターであっても、です。
なぜならば数十メートルの深さでなにかトラブルがあったら、例えば何かの紐に脚が絡まったら、それで終わりです。もう地上に戻ってこられません。
2人で潜る潜水方法をバディ潜水といい、これがダイビングの基本です。
エントリー前に必ずバディチェックが必要です。
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圧縮空気が入っているタンクのきちんとバルブが空いて空気が出ているか、漏れていないか
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浮力調整装置(BC)は正しく装着されているか
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ダイブコンピューターはついているか
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ダイビングの他の器材も正しく装着しているか
これらを事前にバディ同士でチェックし合うのです。
これが地上であれば「あ、ごめ~ん忘れちゃった!」で済みますが、海中で例えば空気バルブを開け忘れて一人で潜っていると、息ができなくて本当に、死にます。
例えば空気バブルがあいていなければ一時的に自分のオクトパス(予備の空気を吸う装置)を貸してあげて、その間にバルブを開けたり色々出来ます。
だからこそ、2人以上で潜るバディ潜水は大切であり、必須なのです。
ダイビングショップで潜ることの大切さ
ここまで書くと、バディと潜る=友達と一緒に潜ればいいと、とダイビング初心者は思いがちですが、絶対にダイビングショップにライセンスカードを持参の上ファンダイビングに申し込んで、潜るべきです。
私も実は、昔はバディと一緒に潜ったほうが安上がりじゃないかと思っていました。しかしダイバーとして修練を積むうちにその考えは完全に変わりました。絶対にダイビングショップで潜るべきだと今は考えています。「絶対に」です。
例えば足になにか絡まったなら、プロインストラクターがついていたら、ダイビング用ナイフで絡まったものを切り取って事なきを得ることが出来るでしょう。
しかしアマチュアダイバーであれば、良い水中カメラは持っているかもしれませんが、そういった携行品に関する知識がありません。それどころか数百本潜っていても、どこに行ってどう帰ってくればいいのかすらわかりません。
いろんな地域を数百本潜るよりも、同じところを数十本潜っているほうが安全性の面では意義があるのです。
一般的なダイバー
何十本か潜っている。いくつかダイビングライセンスも取得して、自分の器材を持っている、カメラも良いものを持っていて水中写真もよく撮影している。一応応急処置のコースも昔やった…気がする。ガイドについていってるだけなので海域のことはよくわからない。
これが多くのアマチュアダイバー、あるあるです。
ダイビングインストラクター
何百本~何千本も海に潜っており、よくメンテナンスされた自分の器材を持っているのは当然のこと、何百メートルを何秒、立ち泳ぎを何秒などの体力試験にも合格しています。国家資格の潜水士の資格を保持しており、それに伴うダイビングナイフ等法律的に安全を守るための安全器具の携行が義務付けられています。
ファーストレスポンス等非常時の応急処置対応講習も定期的に受けており、何か遭った時に即座に対応が可能。毎日海の状態を現地を見たり気象庁の情報を駆使しつつ自己の経験から安全性を割り出し、どのルートを選ぶかを考案し、顧客に提案できます。またダイビング保険にも入っています。
ダイビング保険の重要性
ここで言うダイビング保険とは、一緒に潜るバディに対する保険のことです。
例えば友達と一緒にダイビングを仮にやったとして、もし耳の鼓膜が破れたら、何十万円もの損害は全部自分持ちです。仮に相手が死亡してしまったら自分の責任ではなくとも何千万円もの借金を背負う可能性があります。
そして、大切な人の命は戻ってきません。
ダイビングショップは、必ずダイビング保険に入っています。安全性がアマチュアと比べ非常に高いですが、そういった意味でも、ダイビングをする際にはダイビングショップで潜るほうが絶対にいい、と断言できます。
ダイビングライセンスは、ダイビングショップにガイドをお願いできる最低限条件
ダイビングライセンスがあれば、自由にダイビングできる!わけではなく、ダイビングライセンスとは、ダイビングショップにダイビングスポットのガイドをお願いするために必要な、最低限の条件で、Cカードはそれを示すものに過ぎません。
ライセンスがある=今潜れる技術があるわけではない
長年インストラクターをやっていると、あるパターンをご紹介したいと思います。
「私の主人はライセンスを持っておりますので」
と奥様から事前にメールが来ていました。
実際に旦那様がいらしてみると器材の付け方もお忘れで、海に入ってみると海が怖くて潜れなくなっていました。
現場にいると、そんなことが多々あります。ダイビングライセンスを持っている=現状 すぐに問題なくダイビングできる状態にある、というわけではないということです。
しかしブランクがあれば人間忘れるのは当然で、ダイビングライセンスで覚えた知識技術は少しお教えすればすぐに回復します。
自転車にしばらく乗っていなくとも、少し乗れば思い出す、そんな感覚に似ています。
ダイビングの世界への入り口のパスポート
ダイビングライセンスはショップにガイドをお願いすることが出来る最低限のものに過ぎず、それ以上でも、それ以下でも無いということです。
様々なダイビングショップのサイトでは、ライセンス取得コースのPRの為にダイビングライセンスさえあれば自由に潜れるかのようなことが書かれていますが、断じて違います。
もしダイビングが簡単で楽しい!と感じていられるのであれば、それはよいダイビングショップで、優秀なインストラクターがあなたのことを裏で有象無象で助けてくれているからなのです。
ダイビングライセンス取得はダイビングの入り口に過ぎず、そこから上のライセンスに上がるに連れて、海の知識を蓄えていくものであり、それはたまらなく、楽しい世界でもあります。
ダイビングライセンスの種類
一般的に、ダイビングライセンスというとアマチュアライセンスであり、本サイトではアマチュアライセンスを「ダイビングライセンス」と定義してご紹介致します。
そして、ダイビングライセンスの種類はCカード発行団体により異なります。
複雑な話なのですが、共通しているものでかつ主なものを本サイトではご紹介したいと思います。潜れる深度が、例えば「5~10メートル」「~」とあるのは団体により違いがあるためです。
また、費用についての目安も明記しておきました。
他のダイビングショップサイトを見ていると「もっと安くあるよ!」と思われるかもしれませんが、本サイトの金額は総額を表示しています。
つまり実際にお支払いになる金額です。これが本当にかかる総額です。ダイビングライセンスについては、どこのダイビングショップも料金を合わせてきているので極端に高いショップはほとんどありませんから安心していいと思います。
しかしここから安い、高いなど大きく振れている金額のダイビングショップは怪しいと思っていいと思います。
ダイビングライセンスに申し込む前に
ダイビングに、一切の泳力は不要です!
全く泳げない方でも、なんの心配もありません。アマチュアで活動する分には体力もほとんど関係ありません。むしろ泳いではいけません。
ダイビングはまさに老若男女楽しめる、素晴らしいアクティビティです。
さらに言えば、サーフィンやウェイクボードなど、マリンスポーツ全般において泳ぐということを要求されることはほとんどありません。
敢えてダイビングに必要な事を挙げるとすると、リラックスすることと、呼吸です。 このあたりで?と思われた方は、ダイビングライセンスコースを受講されるとその理由がよく分かると思います。
ダイビングのことをスポーツではなくアクティビティと呼ぶのは、そのくらいフィジカルな肉体的パワーや技術が不要だからです。どうぞご安心ください。
飛行機に乗る最終日は、ダイビングできません
ダイビングライセンスコースをお考えのあなた。ダイビングをした後18時間は飛行機に乗ってはいけません。つまり少なくともダイビングした当日は飛行機に乗れないのです。
飛行機に乗ると、体内に入った気泡が気圧の関係で体内に悪影響を及ぼし、減圧症という深刻な病状をもたらします。気合や根性でどうにかなる問題ではないので、気をつけて下さい。
スクーバダイバー、ベーシックダイバー
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取得に要する期間:1泊で取得可能
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潜れる深度:12~18メートルまで潜れることは潜れます
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費用:3~4万円
オープンウォーターの前段階のような資格。
このライセンスだけだと多くのダイビングショップではダイビングを断られることが多いので、将来的にオープンウォーターを受講する前提の前段階のような資格です。
このようなデザインです。他のCカードも似たりよったりなので後はカード画像は省きます。
オープンウォーター
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取得に要する期間:2泊で取得可能
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潜れる深度:18メートル程度まで潜れることは潜れます
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費用:5万円~
オープンウォーター=Cカードと言われるほどメジャーなダイビングライセンスで、まずはぜひこのライセンスを取得したいところです。
これを持っていると、ダイビングショップがガイドできるダイビングスポットの約半分に潜るファンダイビングツアーに参加できます。
アドバンスオープンウォーター
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取得に要する期間:2泊で取得可能
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潜れる深度:30メートル程度まで潜れることは潜れます
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費用:5万円~
オープンウォーターよりもさらに深い場所に潜ることが可能なライセンスです。単に深く潜ることと単純に捉えられがちですが、その深度において必要な知識や技術を習得します。
これを持っていると、ダイビングショップがガイドできるダイビングスポットの約7割に潜るファンダイビングツアーに参加できます。
レスキューダイバー
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取得に要する期間:2泊で取得可能
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潜れる深度:アドバンスと同じ
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費用:5万円~
エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)プログラム修了者で、かつアドバンスオープンウォーターの修了者が受験可能なコースです。
レスキューダイバーコースは、自分やバディの安全管理をメインに学ぶコースであり、深度にとらわれることなく、いかに安全にダイビングを行うか、また救助を行うかなどを学びます。ぜひとも受けてほしいコースです。
例えば誰かに何かあったら、インストラクターにチョンチョンと指で教えてくれる位で、後はお任せいただいたほうが全員の安全に繋がります。
レスキューダイバーライセンスの意味がないかというとそうでもなく、レスキューダイバーコースは自分自身の安全に繋がったり技術・意識が向上するので、やはりこれはこれで取得してほしいライセンスであるな、とも考えています。
せっかくお金もお支払いになられておりますので、インストラクターにお任せいただいたほうが安心安全というだけの話です。万一、インストラクターとしては好ましくないですが離れてしまっていて知らせられない時はぜひお相手、バディの救助をお願いします。
トラブルも程度問題かつ状況によりますので、明らかにエアーが切れて苦しそうならば即座に自分のオクトパス(という呼吸する補助器具)を差し出してあげたり状況をよく見て対応できるようになると素晴らしいと思います。
ダイブマスター/マスター・スクーバ・ダイバー
ここからプロに差し掛かります。
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取得に要する期間:1週間~で取得可能
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潜れる深度:アドバンスと同じ
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費用:15万円~
レスキューダイバー以上の者が受験が可能であり、アマチュアライセンスの最高峰でありプロへの入り口でもあります。いきなりドカンと費用も跳ね上がりますが、これは日数が増えるため仕方がないことです。
ここからは、何メートルを何秒で泳げるかなどの泳力試験も出てくるので、体力がない方やご高齢の方には取得は厳しいライセンスとなってきます。
深海の中で全ての装備を外し(浮力装置も、マスクもフィンも 本当に何もかも!)インストラクターと入れ替える等、インストラクターも命がけのライセンスであり、その難しさがダイビングのプロに差し掛かることの重要性を示しています。
ダイブマスターやマスター・スクーバ・ダイバーを持っていると、ダイビングショップがガイドできるダイビングスポットの、約9割~ほぼ全てのファンダイビングツアーに参加できます。
時間とお金と体力に余裕があり、年会費を毎年払い続けてもいいと思う方は、取得を検討されてはどうでしょうか。
プロライセンス
各団体、プロダイバーライセンスがありますが、インストラクターライセンスだけ持っていれば問題なくライセンスの発行、認定も行えるので、インストラクターライセンスについては省きます。
プロダイバーは、プロでいるだけで年会費を所属のCカード発行団体に納めなければなりません。
ダイブマスターに受かったらいつの間にか引き落としに同意するような書類にサインさせられていたりしますが、前述の通りプロとして働かないのであれば年会費などは払い損ですので、しっかりと「プロ活動しないので年会費払いません!」とダイビングショップに断言しておきましょう。
インストラクターの目から見たダイビングライセンス
ライセンスの種類より潜る頻度
これまでの経験上、レスキューダイバーでも、ボートダイビングでパニックに陥っていきなりボートに引き返してしまう方もいらっしゃいましたし、ダイブマスターでもウェットスーツを表裏に来てタンクの空気を開けずに勝手にエントリーしてえらいことになった人など、散々見てきました。
ダイブマスターでさえ、ブランクがあればそうなのです。
それよりも、
こちらを気にしています。ご高齢であればダイビングの実施基準のハードルがあがるので、安全面からダイビングスポットをさらによく選ばなければいけません。ダイビング頻度も潜っている数があっても最近潜っていなければ何もかも忘れている可能性があるからです。
海は思考を狂わせる
海を見て心がざわついたり安らいだりしたことはありませんか?
人間はもともと海で生きていけるように体ができていません。しかし元来生物は海から生まれたともされています。だからこそ、海を懐かしんだり、また普段の生活環境と異なるため脳から危険信号が体内に走り「ここは危ないぞ!」と警告アラートが無意識に発したり。様々なことがダイビングを行う前にお客様の心や体の中で起こっています。
だからこそ、インストラクターとしては言葉で意志の伝達ができる地上にいるうちに、できる限りよく観察し、ブリーフィングを行い、お客様をフォローしたいと思っていますし、だからこそ最近ダイビングライセンスを取得されて海のことを学ばれたか、海に入り慣れているかを重視するのです。
定期的に潜っている人は、安心して見ていられます
先月潜ってきたアドバンスオープンウォーターの方が、1年前に取得したダイブマスターよりしっかり潜れていることもざらです。
ダイビングライセンスはダイビングの最低限と心得る
前述の通り、ダイビングライセンスとはダイビングショップのファンダイビングに参加させてもらう最低限の資格にすぎません。それが例えダイブマスター、マスター・スクーバ・ダイバーであったとしても、です。
日々海と向き合っているダイビングショップインストラクターとしては、ライセンスをお持ちであれば、
とドヤ顔してお越しいただくよりも、
その上でお越しいただければ、安全度は飛躍的に増し、何倍もダイビングを楽しめるのでそのように、お客様には事前にお伝えさせていただいております。
これからダイビングライセンス取得をお考えの方に
学ぶ謙虚な姿勢とたゆまぬ努力を持ちましょう。
ダイビングライセンスは、取らせてもらうもの、ではなく、自分が海のこと、ダイビングのことをを学び取ろうとする場です。一度お客様としての立場は忘れてください。生徒の積極性、主体性が求められます。
積極性と主体性を大切に
どのダイビングショップがいい悪いを選ぶのも重要でありますが、どのショップのインストラクターもダイビングの大先輩です。一旦信頼できるショップにお願いしたら、インストラクターの言うことをよく聞き、海でのことは全て自己責任と考え、自分で考え、よく学ぶ姿勢を持つように努力しましょう。
海をなめてはいけません。
ダイビングライセンス発行団体
ダイビングライセンス発行団体とは
ここまで読んでいただくと、どうしてダイビングライセンスが必要なのかはお分かりいただけたと思います。ここで、先程からちょこちょこ出てきているダイビングライセンス発行団体についてのお話を少ししたいと思います。
Cカード協議会の正式名称は、「レジャーダイビング認定カード普及協議会」といい、現在日本では14団体が認められています。
- BSAC
- DACS
- j.c.s.
- Jeff
- J.P.
- JULF
- KD Japan
- NAUI
- PADI
- SDI
- SNSI
- Stars (CMAS)
- Three-i
ご興味がお有りの方は、Cカード協議会のホームページをご覧ください。
どの団体でも、一般ダイバーには問題なし!
Cカード協議会所属は信頼の証
上記を見ると、どこだこれ聞いたこと無いやという団体もあると思います。インターネットを見ると、「PADIでなければいけない」「いやいやSSIがいい!」等様々なことをダイビングショップが自分が所属している団体を崇拝するかのように書いています。
私自身、PADIからはじまりいくつかの団体を渡り歩き、また仲間のダイビングインストラクターと情報を共有してた上で書いていますが、ひとことでいってしまえば
「どの団体でも一般的なダイバーであれば一緒」
であります。細かく言えばちょこちょこ違いはありますがやっていることは同じ。団体の名前を出さなければインストラクターであってもどの団体のダイビングライセンスコースか見分けるのは困難です。
どの団体発行ライセンスでもOK!
例えば「マイナーな団体だと潜らせてくれないダイビングショップがある」等と言う記事も見たことがありますが、そんな話はダイビング業界にいて聞いたことがありません。一般常識的に考えて、お客様であるわけですし、ホームページでCカード協議会に所属している団体とわかるわけですから、まずファンダイビングを受けてくれます。
有名無名はありますがそれぞれの団体が独自に研鑽を積んで切磋琢磨されています。繰り返しますが、どのCカード発行団体でも問題ありません。敢えて断言してしまいましょう。一般的なアマチュアダイバなら、どこでも一緒です。
違うのは登録費くらいで、有名なところはライセンス取得の際に団体に支払う金額が高い、その位の差です。
Cカード協議会の団体に所属しないダイビングショップがないわけ
日本中のダイビングショップは、ほぼ必ず、Cカード協議会の団体に所属しています。ライセンスの問題でしょ、と思われるかもしれません。
それならば、ダイビングライセンスを取得している人はファンダイビングツアーで受け入れる、でも自社ではどこの協会にも所属していない、でいいと思いませんか?
余談ですがダイビングライセンス発行団体に所属する為の年会費は非常に高額でして、またライセンスを生徒さんが取得する時に団体に支払う登録料も高額です。多いときには登録料だけで年間800万円を超える金額を支払っているショップもあるほどです。
裏を返せば、厳しい保険会社や裁判所の目からみても、それだけこのCカード協議会に所属する14団体はしっかりしているということですので、どの団体でも本当に構わないと思います。
お勧めのCカードライセンス発行団体
ちょいマイナー団体がおすすめ
せっかくですので、お勧めのCカードライセンス発行団体をお教えしたいと思います。ズバリそれは、ちょいマイナー団体です!敢えて、どことはいいませんが。
少しマイナー、でも聞いたことがあるようなという団体は、登録料金もお手頃で、ダイビングライセンス取得料金も総額でみると15%程度も差が出たりします。登録料金が安いだけで、やっている内容は全く同じです。
オープンウォーター→アドバンス→レスキューと上がっていくにつれどんどん講習費用は高額になっていきます。そして団体に支払う費用も。
何十万単位で安くなる!
例えばプロになることを考えると、最も有名どころですと140万円近くかかるのが、ちょっとマイナー団体ですとその3分の2くらいで済んでお得になってしまったりします。さらにプロインストラクターになると年会費がありまして、有名団体は非常に高く、そうでないところは安価です。
年会費を払う割に特に何をしてくれるというわけでもなかったりと、インストラクターをやっていると技術的なサポートを所属団体から感じることは、正直あまりありません。
ただし、有名な団体は、お客様の認知度が高いので、その団体に所属しているとお客様を呼びやすい!お客様も安心して来やすい!ただ、単純に有名かどうかの広告の差です。
つまり他のダイバーをより多く呼ぶための広告料を、ダイビングライセンスを取得しに来た生徒が負担しているような変な感覚を持っています。
裏を返せば、その地域で有名な団体ではないのにしっかりと根づいて営業しているダイビングショップは、実力と信頼があるダイビングショップであると言えるでしょう。
インストラクター同士でも、言わなければどの団体所属の人かなんてダイビングしているところを見ても判別するのは不可能ですし、そんなことは話題にもなりません。
繰り返しますが、この記事を御覧の皆様はダイビングを生業としない方であると思いますので、Cカード協議会に所属している団体であればまずダイビングをするのに困ることはありません。
ダイビングショップの選び方
数あるダイビングショップから、ライセンスと取得するショップをどの様に選べばよいのでしょうか?ダイビングショップの選び方をご説明します。
ダイビングライセンス取得は信頼が置けるショップで!
ここまでダイビングライセンスについてご説明してきましたが、私はどのダイビングライセンスを取るか、どの団体に所属するかはほとんど関係ないと考えています。私自身様々な発行団体に所属してきましたが基本的にやっていることは同じです。
それよりも、ダイビングライセンスをどのショップで取るかがものすごく大切であると感じています。
学び直しが、ダイビングの世界にはない
ダイビングライセンスは取得すると、一生有効です。逆にいえば、更新がありません。いいことじゃないかと思われるかもしれませんが、再講習が無いのです。もしも最初に、間違ったことを教えられてしまったら・・・?
あなたは一生、その間違った知識でダイビングをしなければならないのです。しかもダイビングは生死が時にはかかってくる高度なアクティビティです。そういう意味でも、ライセンスコースのクオリティは非常に重要なのです。
ショップ選びを間違えると、ダイビングを始められないことも
一番ダイビングライセンスでつまづきやすいのは実はオープンウォーターの1,2本目あたりなのです。
ダイブマスターやマスター・スクーバ・ダイバーも難易度が高いですが通るっちゃ通ります。そもそも受かりそうでなければインストラクターが断っているというのもありますが。
例えば、エスレベーターに乗った時耳がキーンとなることはありませんか?あれは気圧の関係で耳に圧力がかかり、意図的に耳抜きといって空気を抜く作業が必要になります。ダイビングをする際にも同じ耳抜きが必要です。
もしあなたがうまく耳抜き出来なくて、ダイビングショップの人に
「5人に1人位は出来ない人がいるんですよ」
といわれ、そういうものかぁと思いしょげてしまったとしたら、それはかなりの確率で単なるインストラクターの技量不足であったりします。
最初から入念に顧客にヒアリングを行い、こまめな観察と、相手をリラックスさせるための会話、色々な知識をご教授すれば、大抵の場合、問題なく初心者ダイバーでも次のコースに進むことができます。
このようにダイビングを始めるしょっぱなから、よいダイビングショップを選ぶことが大切になってくるわけです。
比較サイトで選んではいけない
様々なダイビングショップが掲載されている有名な比較サイト。一見便利に見えますが比較サイト経由でダイビングショップを選ぶことはおすすめしません。
なぜならば、良心的なショップであれば一般的にリピーターがついている為 そこまで集客する必要がないのです。
お客様が来ないから、高い広告料を払っているわけで、その比較サイトの中で該当のダイビングショップの評価が★★★★★になっていたとしてもGoogleの口コミでは★だったりということがよくあります。
安さにつられて比較サイトの中で選んでしまいそうになりますが、どこのダイビングショップも金額はほとんど他社と合わせてきており、極端に安い高いはありません。
例えばオープンウォーターが29,800円!!※登録手数料別途 → 手数料が2万円で、実は合計5万円 こんな感じです。
しっかりリピーターがついているダイビングショップは比較サイトに載せず、むしろ悪評が立っていたり、実店舗がなかったりする業者が掲載している率が高いように思います。
もちろん良いショップが掲載していることもありますが、比較サイトはとにかく申し込ませようとあの手この手で申し込みを誘導します。
焦って比較サイトではなく、普通に検索してその公式ホームページをよく読んだほうが、冷静な判断をできると思いませんか?
良いダイビングショップの見分け方
Googleで良い口コミが、たくさんある
口コミを見るならば、Googleが最も信頼度が高いと思います。さらにその口コミに対してきちんとオーナーが返信しているか、も大切です。良い口コミよりもそうでない口コミに対して、しっかりと丁寧に返信しているダイビングショップは、それだけで評価出来ると思っていいでしょう。
店舗の場所が書かれている
前述の比較サイトの出現により、比較サイトが広告してくれる為 店を構えなくとも営業できるようになってしまったので無店舗で営業するダイビングショップが増えています。
Five Star Shop、経験本数はあてにならない
どこどこの団体のFive Star Shopであると書かれていたり、潜った本数が何千本と書かれていることがありますが、あれはほとんどあてになりません。
5,000本潜ったというインストラクターが知り合いにいますが、他のお店の方で横から見ていましたがまぁいい加減な説明で、お客様がその後パニックを起こして浮上してきており気の毒だったのを目の当たりにしたこともあります。
ホスピタリティに満ちあふれているか
そのホームページを見れば大体のお店の方向性がわかります。
そういったホスピタリティがしっかりしているダイビングショップであれば、あなたがショップに立ち寄った際も快く迎え入れてくれて、懇切丁寧に指導してくれるであろうことが想像できるでしょう。
ダイビングライセンスはその時の知識技術を教えてもらえるのが最初で最後です。ご自身が、「ここならば!」と思える信頼できるダイビングショップで習得されることを心よりお勧めします。
ダイビングの器材について
ダイビングの器材の種類
ダイビング器材には、大きく分けて重器材、軽器材2つあります。
重器材
- BCD.(BCとも言う、浮力調整装置)
- レギュレーター(息を吸うくわえるやつ)
- オクトパス(息を吸うくわえるやつの予備)
- コンパス
- 残圧計(タンクの残りを確認出来る)
軽器材
- マスク
- ウェットスーツ
- フィン
- グローブ
ダイビングショップは手ぶらが嬉しい
ダイビングショップ的にいえば、手ぶらで来てほしい。儲かるから、じゃないんです。どこのショップもライセンスコースは器材貸出無料がほとんどです。
余談ですが、手間暇かかる割に利益が出ないので、ダイビングショップと銘打っているのにダイビングライセンスコースを実施していないショップも、特にリゾート地では多くあります。
どうして手ぶらで来てほしいかというと、お客様がお持ちになられた器材はお客様の自己責任になるからです。例えばレギュレーターが壊れていたら、息を吸えません。すると水中でいきなりパニックになり重大な事故に繋がります。
そういったことも考慮し、昔から日本ではダイビング器材の販売はどこの店舗でも行われていませんでした。しかしそれが近年ではインターネットで販売されるようになり、誰でも購入できるようになってしまいました。
まだまだライセンスコースを受講している時点ではダイバーとしてはひよこちゃんです。インターネット販売で飛びついて安易に器材を買うよりも、もっとインストラクターの意見を尊重するようにしたほうが、万事うまく行くように思います。
アドバンスまでは手ぶらでOK
重器材は年に一回15000円程度のオーバーホール費用が発生します。これを負担することを考慮して購入する必要があるのとそもそも普段のお手入れ方法もわからない人が購入するのは論外です。個人的にはアドバンスオープンウォーター修了位までは、器材は何もいらないのではと思います。
持ってくるなら軽器材
もしお持ちになられるならば、軽器材がよいのではないでしょうか。
基本、持ち込みは嫌がられます
ダイビングショップに限らず、全ての教室業界でそうであると思いますが、生徒が先生に断らずに何かを買ってくると、大抵の場合難色を示されます。
なぜならば、ショップの利益にならないからと思われがちですが、実はダイビングショップはそんなに器材を扱っていないのでそれはダイビング業界にはあてはまりません。
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生徒がインストラクターを軽んじていると感じるから
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知らない器材だと、自分が取り扱いがわからないので生徒を守ってあげられない
このような気持ちが強いような気がします。付け加えて言うと、自分で持ってこられた器材のトラブルで他の方も参加するダイビングツアーに影響が出てしまうので、様々な面から持ち込み器材は気を遣います。
使うならショップで購入した器材にしてくれたほうが安心、というのがあるのです。
どうせダイビングライセンス取得に関しては料金は変わるものでもありませんから、ご紹介した器材以外をお持ちになるならば、むしろ手ぶらで来てほしいものだと常日頃から思っています。
ダイビングライセンス取得後のダイビング活動
これが、ダイビングライセンスの取得のための宣伝ページならば「さぁあなたもライセンスを取得しよう!」とコース詳細ページに誘導されたりするのですが、本サイトはダイビングライセンスにご興味がお有りの方のこれからのダイバーの為の情報サイトです。そういう宣伝的なものはありませんのでご安心ください(笑
続いて、ダイビングライセンスを取った後の活動についてご紹介しましょう。
様々なダイビングショップに訪問する人は少数派
他のショップに行く必要がない
ダイビングライセンスを見事取得されたわけですから、様々なダイビングショップに行ってファンダイビングを出来るわけです。しかし意外にも、実際にあっちこっちのショップに行ってファンダイビングをされる方はそう多くありません。
どうしてかというと、お住いの地域から行けるダイビングスポットは限定されます。そしてひとつのダイビングショップは、通常1つの県をまるごとカバーしていたりします。
そうすると、わざわざ行きなれない別のダイビングショップに行く必要がないのです。
アウェイで違和感、疎外感を感じることも
どのショップも自分が育てた、つまりダイビングライセンスを付与した生徒をリピーターとして無意識のうちに大切にしがちです。そして自分たちのダイビングのショップのアテンドの仕方やり方が当たり前だったりします。
沖縄のようなリゾート地であればそういうことはあまりないのですが、特に全国展開しているような大手のショップでは、内輪意識が強く外部から来た人を排除する傾向が見られるような気がします。
ホームとなるダイビングショップが安心
行き慣れたダイビングショップが一番!
そう考えた時、最初によいダイビングショップを選んでおけば、まず安心です。困ったときにも色々と気軽に聞くことが出来ますし、リピーターとしてファンダイビングをお願いした時も、気心知れたインストラクターですからリラックスしてダイビングにも臨めます。
同じスポットを何度も潜ることでその海域に詳しくなり、知識が蓄積され視野も広くなります。そういう意味でも、ダイビングショップ選びは非常に大切であると思います。
Cカードは見せる必要がほとんどない?
ダイビングライセンスのCカードですが、自分が通っているいつものダイビングショップであればあなたがどのライセンスかなんてインストラクターが記憶しています。
だからCカードを取得していても、顔パスで提示する必要がなかったりとそんな笑い話もあります。しかし、それでいいのです。ご安心下さい。
本当にダイビングライセンス取得において大切なことは、プラスチックのカードを誰かに見せることよりも、ダイビングライセンスで培ったあなたのダイビングの知識であり習得した技能、経験なのですから。
後書き
ダイビングライセンスというとオープンウォーターが~アドバンスが~安い高い~に目が行きがちですが、このようにダイビングライセンスとは何なのか、どういう団体が存在しどういうショップ選びが大切であるかなど、全体像を把握した上で申し込むことで、充実した楽しいダイビングライフとなることでしょう。
ダイビングライセンスを取ると、ジンベエザメとダイビング出来たり、神秘的な海の中の世界を探検できるようになります。ぜひ、ダイビングライセンスを取得し、海への世界の第一歩としていただければと思います。
ダイビングライセンス取得すると、人生が広がりますよ!